なぁ、僕が今までに知りえたみんなへ
近頃どうしてる?
ここはもう何週間も雨が降ったままだよ
今頃カリフォルニアの天気はどんな感じなんだろう?
ニューヨークは日に日に寒くなってきたよ
ドアも長いこと閉じられたままで
ここでぼくは埃にまみれた空気を吸い込んで
希望を吐き出してるんだ
1人で一日中座り込む
この何もない空っぽの部屋の中で
誰か僕を
ここから連れ出してくれよ
ここは酸素が薄くて
なんとか呼吸はできるけど
僕は密かに
そしてゆっくりと崩れおちてく
何か信じれるものが
僕は欲しいだけなんだ
そうすればもう少しだけ
踏みとどまることができるから
君が僕を追いかけて来た日々
納得させるような言葉で
あなたは永遠にでもここに留まれるなんて
君は僕に言ったよね?
ごめんね
もうここで君と時間を無駄にするのはやめるよ
僕はただ
もっと価値のあるもののために泣いて、戦って、そして生きたいだけだから
ここから連れ出して
酸素も随分薄くなってきたよ
息をするのも精一杯
でも僕はまだあきらめちゃいない
何か信じれるものがあれば
ここで踏みとどまることができるのかな?
あと少しだけでも
降り注ぐ雨がもうすぐ雪に変わって
この町の全てを包み込んでゆく
マンハッタンは今までにないくらい位静かだね
これが僕から君に読む最後の物語だよ
こいつが終われば
僕は立ち去ってゆく
さらに強く降りしきる雪の中
そこにいるのは君と僕
そして白に染まってく町だけで
僕は君が
灰色の影の中に見えなくなってしまうまで
もう振り返りはしない
君が僕を混乱させて
もううんざりなんだよ
打ち砕かれたたくさんの夢に
語られる事もなかった物語に
だから君の顔をそこで見ることは
もう二度とない
僕は今夜ここを立ち去ってゆく
僕は今夜ここを立ち去ってく
全て終わってしまったから
もう終わりだから
僕の名前は呼ばなくていい
僕の名前は呼ばなくていい
僕の名前は呼ばなくていい
僕の名前は
呼ばなくていい