彼女は僕の耳の中の囁き声

遥か遠くから僕のことを呼んでいる

ああ、サンフランシスコは僕の記憶からどんどん遠ざかってゆくけど

僕が覚えている限り

あの時は毎晩眠るためだけにお酒を飲んでいたよね

 

その夏は

瞬きをしてる間に過ぎ去ってしまった気分だよ

彼女にさよならを言う時間さえも

ないままに…

 

彼女はアメリカンビューティー

でも僕にはまだ心の準備なんて出来ちゃいない

だっていつも自分の言いたい事に疎いから

もう僕をダメにしないでくれ

彼女はアメリカンビューティー

でも僕にパーティーの準備なんか出来ちゃいない

だって彼女からの連絡を未だに待ってるんだから

 

決して来る事のない連絡をね

決して来る事のない…

 

霧の町が僕の思考に明晰さを与えてくれた

君のショウを見るためだけにマウンテンビューまで電車にも乗ったよね(ショウは見逃してしまったけど)

その日の1秒、1分が

まるで現実じゃないようで

君が本気でそう言ったと思ったけど

僕はただの馬鹿だったみたいだね

これが現実なんだ

彼女が音の雨と共に立ち去ってく中

僕は泊まっていたモーテルへ戻ってゆくだけ

 

彼女はアメリカンビューティー

でも僕にはまだ心の準備なんて出来ちゃいない

だっていつも自分の言いたい事に疎いから

もう僕をダメにしないでくれ

彼女はアメリカンビューティー

でも僕にパーティーの準備なんか出来ちゃいない

だって彼女からの連絡を未だに待ってるんだから

 

決して来る事のない連絡を

決して来る事のない…

 

夢の中の西海岸

カリフォルニアを去ったあとに僕に残されていたものは

寒くて暗い冬

そして、あまりにも長く歩き過ぎて

足に出来た水膨れ

 

空港の明減ライトを見ると

ふと君を恋しくなる

時々1日を

飛行機が飛んでゆくのを

ただ眺めて過ごしてるんだ

彼女はとてもいい人だけど

僕の災害にもなりうる存在

まぁいずれにせよ

彼女が待ってる事を祈ってるよ

いずれにせよ

彼女が…

 

彼女はアメリカンビューティー

でも僕はあまりにも向こう見ずで盲目だ

こんな事を君に言うなんて

(僕に選択なんて出来やしないんだ)

 

彼女はアメリカンビューティー

でも僕はあまりにもナーバスで不安なんだ

君みたいな女の子を追いかけるのはね

(ああ、どうか僕を一人にしないでくれ)

 

彼女はアメリカンビューティー

だから今、僕は君にこの曲を書いてるんだ

だって君からの連絡を未だに待ってるから

 

来る事のない連絡を…

絶対に来る事のない連絡を…

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