僕が立ち去ってゆくのが見えるだろ

音楽に全てを捧げたつもりの人生だったけど

何の成果も得れてないじゃないか

そしていつの間にかみんなは

明日の事しか心配しなくて済んだあの日々に

心に抱いてたものを捨て去ってしまっていた

 

だから僕は、毎日誰もいない部屋の中で歌ってる

そうさ、かつての友人達もすっかり変わってしまった

 

またこの錠剤が僕のことを弱くする

ああドクター、申し訳ないけど

最近はあなたの言うことにさえ意味を感じ取れなくて

結局のところ自分自身の力で生きていくしかないって分かったから

でもまだ僕はこんな薬に頼りっぱなしで

 

ここから僕はどこに向かってゆくんだろう？

不安が僕をナイフのように切り裂いてゆく

 

僕がいて当たり前のように思わないで欲しいのに

僕の歌を当たり前のように思わないで欲しいだけなのに

 

だから僕はここに書き留めておくよ

これが今の僕だって

僕みたいな男になるのがどういう気分かなんて君には分かりやしない

僕には成功の見込みもない

無価値で、疲れ切ってるっていうのに

僕を言葉で打ち負かそうとしないでくれ

分かってるさ、口で言うだけなら簡単だなんて

 

毎週、毎日が同じ日々で

たくさんの曲を書いても何の足しにもならない

分かってるさ、これで終わりだって事くらい

だから僕が現実に直面してる間に

君の心に僕の名前を刻み込んでくれないか

 

それ以上何も言わなくていい

僕の言葉を遮らないで

この音楽が僕の全て

 

僕は宇宙の果てで迷子になった只の男の子

ああ、重力がもう一度僕を引き戻してくれさえすれば

 

不確かな事をいつまでも諦めきれないんだ

ただ一つだけ確かなことがある

 

もしこれが誰の心にも届かなかったら

僕は消え去ってゆくんだろうって

でも、これが君が聞く最後の歌にはならないよ

 

これが君が聞く最後の歌になんてなりやしない

 

僕は今27歳

もはや自分自身を奮い立たせることすら出来ない

でももうそんな事は僕にとってどうだっていいんだ

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